作業療法士をする上で大変なことは?対処法3選

作業療法士をする上で大変なこととは?そんな時の対処法3選

作業療法士は、患者さんのリハビリやサポートを通してやりがいを感じられる職業ですが、大変なこともたくさんあります。
では実際に大変なこととは、どのようなことなのでしょうか?

今回は、作業療法士が直面する大変なことと、それらに対処する方法を紹介します。
医療分野や作業療法士に興味のある方は、参考にしてみてください。

作業療法士とは

作業療法士とは、身体や心に障がいがある人に対し、日常生活で行われる様々な作業のサポートを通してリハビリを行う専門職です。英語では「Occupational Therapist」と言い、「OT」と略されることもあります。

支援する作業は、食事や入浴、着替えといった日常作業や、手芸や園芸など趣味の領域における作業、計算やパソコン操作など職業訓練領域の作業まで多岐に渡ります。それらを通して、身体的な能力を回復させるだけでなく、心のケアも行うのが大きな特徴です。

大きな役割として、身体と心の両面から患者さんを支え、日常生活復帰や社会復帰をサポートすることや、あらゆる作業を通して個々の患者さんが、その人らしい充実した生活を送れるように手助けをする役割があります。

仕事をする上で大変なこと

そんな素敵な仕事に見える作業療法士ですが、実際には大変なこともたくさんあります。
ここでは3つの大変なことについてお伝えします。

体力勝負

患者さんの身体を動かしたり、支えたりすることが多いため、体力が必要不可欠な仕事です。
特にベッドから動けない患者さんに対しては、病室まで出向いて訓練を行います。一日中歩き回ったり重いものを持ったりする機会が多いため、体力を消耗することが大変です。

コミュニケーションが難しい

患者さんだけでなく、医師や看護師、理学療法士や言語聴覚士など他職種の方々ともコミュニケーションを取る必要があります。
それぞれの立場や考え方が違うため、意見の食い違いやトラブルが起きたり、患者さんやその家族からクレームや苦情を言われたりすることがあります。
そのため、多くの方と円滑にコミュニケーションを取る必要があるので大変です。

結果が出ない

患者さんの心身の回復を目指しますが、長期間かけて訓練を行っても思うように改善しない場合もあります。
また、患者さん自身がリハビリに積極的でない場合や、協力的してくれない場合もあるため、患者さんとの関係性や訓練の仕方を考える必要がある点が大変です。

対処法とは

大変なことが沢山ある作業療法士ですが、どう対処すればいいのでしょうか?
現場の方が実践している対処法を3つご紹介します。

体調管理をしっかりする

体力を消耗する仕事ですから、体調管理は非常に重要です。
睡眠不足や栄養不足は避け、休日はしっかり休息を取るようにしましょう。
また、趣味やスポーツなどで体をリフレッシュさせることも大切です。

コミュニケーションスキルを磨く

患者さんや多職種の方と円滑にコミュニケーションを取るためにも、コミュニケーションスキルを磨くことをオススメします。

以下の3つを意識してコミュニケーションを取るようにすると、相手との関係性が良くなりますし、トラブルも減ります。

相手の話をよく聞く
相手の立場や感情を理解しようとする
自分の考えや意見を分かりやすく伝える

結果ではなく過程を見る

結果が出ないことに、焦ったり落ち込んだりすることもありますが、それでは自分も患者さんも不幸になってしまいます。結果ではなく、過程を見るようにしましょう。
小さな変化や進歩も見逃さずに、褒めたり励ましたりすることが大切です。
また、自分自身の成長に気付いてあげられるように、日記などを付けることもオススメです。

大変だけどやりがいも大きい仕事

作業療法士は大変なこともありますが、それ以上にやりがいや喜びもあります。
患者さんが笑顔で日常生活や社会生活に復帰する姿を見ると、「この仕事を選んで良かった」と心から思えるでしょう。

今回の記事を見て、作業療法士に興味を持った方は作業療法士を学べる学科がある首都医校のように4年間じっくり学べる専門学校に入学することがオススメです。
そうすることで、現場に出た際に一歩先を行ける作業療法士として活躍できます。
作業療法士に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

医療従事者のイラスト、シルエット